これから、金魚を飼育していこうと思うんだ。
素敵ね!!
金魚は癒されるし、楽しみだわ。
元気よく育ててあげたいから、フィルターが必要だと思うんだけど何がいいか分からないよ~><
本記事では、金魚や熱帯魚を飼育するにあたって必須とされているフィルター(ぶくぶく)がどんな効果をもたらしているのか、また、どんなフィルターを選べば良いのかを解説していきます!
私は5年程度、金魚・熱帯魚を元気よく育てることができていますので、経験を踏まえて順に説明していきます。
この記事を最後まで読んでいただくことで、初心者の方がどのようなフィルター(ぶくぶく)を準備するべきかが分かり、元気な生体を育てることができるでしょう。
フィルター(ブクブク)って何で必要なの?酸素?ろ過?
フィルターというと、上にある画像のようなものを想像するかと思います。
そうです、いわゆるブクブクと言われているものです。
このブクブクですが、どうして水槽に入れる必要があるかご存知ですか?
お魚に酸素をあげて、息をしやすくしてるんじゃないの??
クマスケと同じように、酸素を供給していると考えている方がたくさんいるかと思います。
実は、酸素も少しは供給できているのですが、ブクブクの空気を吸っているわけではないのです。
ブクブクによって水面が揺らされることで、水面と空気との接触面積が増えます。それにより、水中に取り込める酸素の割合が増えるといった仕組みになります。
お魚はエラ呼吸をするので、水中にある酸素から呼吸をしているのです。
このように酸素供給の役割もあるのですが、ブクブクの役割としては小さいのです。
ブクブクの目的は酸素じゃなかったんだね!
じゃあ何で入れるのかな??
ブクブクの主な役割は、ろ過になります。
ろ過の目的を簡単に説明すると、水槽の水をきれいに保つことになります。
水槽の水をきれいに保つために、ろ過には3つの役割があります。
1.物理ろ過
2.生物ろ過
3.化学ろ過
3つのろ過について順番に解説します。
ここからは、ブクブクの正式名称であるフィルターと呼んで説明していきます。
3つのろ過の大まかな説明
3つのろ過の大まかな役割について説明します。
図にある通り、汚い水をきれいな水にろ過していきます。
ろ過の順番は、物理ろ過⇒生物ろ過⇒化学ろ過となります。
それぞれのろ過の詳細な説明は、次へどうぞ!!
物理ろ過
物理ろ過とは、お魚の糞やエサの食べ残しをフィルター内にあるスポンジや網のようなものに 引っかけて掃除するものになります。汚い水をまず最初に受け入れる仕組みになります。
イメージとしては、洗面器の流れるところにある、髪の毛等が流れるのを防止するフィルターと同等と考えてもらえばと良いかと思います。
生物ろ過
生物ろ過とは、バクテリアによる有害物質を分解する働きになります。
バクテリア??
有害物質の分解??
順番に説明していきますね。
まず、バクテリアとは目に見えない微生物だと考えてください。
バクテリアは魚の糞や汚れから発生する、有害物質(アンモニアや亜硝酸)を餌として生活しています。
このため、バクテリアが水槽内にたくさん住み着いてくれることで、有害物質が分解される快適な水槽環境を実現できるのです。
このバクテリアが住み着きやすい場所を準備するために、フィルター内にスポンジやろ材を入れることになります。
化学ろ過
化学ろ過は最後におこなうろ過になります。ここでは、水の黄ばみや濁りなどを分解します。
化学ろ過では、活性炭を用いることが多いです。
こちらのろ過は、物理ろ過、生物ろ過と比べると優先度は低く、あくまでサブ的な役割と考えてください。
このように、3つのろ過の仕組みで水を綺麗にしていきます。
次の章では、このようなろ過をするフィルターについて紹介していきます。
フィルターの種類
フィルターと一口で言っても、とてもたくさんの種類があります。
今回は、メジャーな種類のフィルターについて、特徴とともに解説してきます。
お気に入りのフィルターを探してみてくださいね。
投げ込み式フィルター
投げ込み式フィルターは、上記で説明したブクブクになります。
こちらのブクブクですね。
投げ込み式フィルターという名前の通り、水槽の中にこのフィルターを入れてしまい水槽内を綺麗にしていきます。
投げ込み式フィルターのメリット
フィルターの中で最も安い種類なので、お手軽に購入することができます。
また、水槽の中に入れてしまうのでフィルターを置く場所に困ることがない点です。
投げ込み式フィルターのデメリット
投げ込み式フィルターのデメリットとしては次のようなものは挙げられます。
- モーター音がする:ろ過器にエアポンプを繋げてエアを送り続ける必要があります。こちらのエアがの音が少しうるさいため、気になる方はあまりお勧めできません。
- 見た目が悪い:水槽内にろ過を投げ込むため、見た目が少し気になります。
- ろ過能力が低い:投げ込み式フィルターの場合、簡易的な扱いになり、ろ過能力は低くなります。
- 小型水槽にしか使えない:45cm以下の小型水槽までにしか対応していない点があります。
投げ込み式フィルターの総合評価
- 価格:★★★
- ろ過:★☆☆
- 騒音:★☆☆
- 見栄:★☆☆
- メンテナンス:★★☆
- 水槽サイズ:45cm以下
上部フィルター
上部フィルターは名前の通り、水槽の上にフィルターをセッティングして使用するものになります。
画像の赤枠で囲ったものがイメージ図となります。
水槽内の水をポンプでくみ上げて、水槽上部のフィルター内でろ過を行います。ろ過できたものは、右側から綺麗な水が落ちてくるという仕組みになります。
上部フィルターのメリット
上部フィルターのメリットは、価格が安い割にバランスが非常に良いことです。
初心者の方で、しっかりとアクアリウムを始めていきたい方には最もお勧めのフィルターになります。
何がいいか迷ったら、上部フィルターがお勧めだよ!!
バランスの良さとしては、これらが挙げられます。
- 安い:3000円程度で購入可能です。
- メンテナンスが楽:上部フィルターなので、水槽上のフィルターの蓋を外してお手軽にメンテナンスが可能です。
- スペースを取らない:水槽の上に配置するので、場所をとりません。
- ろ過能力が比較的高い:ろ過の3つの仕組みを全て兼ね備えているため、本格的なろ過ができます。
- 酸素を取り込みやすい:水を上部フィルターから落とす構造であり、酸素を取り込みやすくなり、生体やバクテリアにとって酸欠になりにくいです。
上部フィルターのデメリット
上部フィルターのデメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- 落水音がする:ろ過された水を上部フィルターから落とす構造であるため、落水音がします。しかし、水位を上げておけばそこまで気にする必要はないかと思います。
- モーター音がする:モーターの音が少しします。しかし、水中にモーターがあるためそこまで気にならない場合が多いです。
- 水槽上部の半分占有する:水槽の半分程度を覆ってしまうため、ライトをたくさんつけたい場合等には不向きになります。
上部フィルターの総合評価
- 価格:★★★
- ろ過:★★☆
- 騒音:★★☆
- 見栄:★★☆
- メンテナンス:★★★
- 水槽サイズ:30cm以上
外掛けフィルター
外掛けフィルターとは、とてもコンパクトなろ過装置になります。
使用方法は、水槽のふちに引っかけて使用するもので、比較的小型のものになります。
上部フィルターの小型版と考えると分かりやすいかと思います。
外掛けフィルターのメリット
外掛けフィルターのメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- 安い:1500円程度で購入できます。
- 小型:非常に小さいため、スペースを取りません。
- 水槽の上部を占有しない:上部フィルターの場合、水槽の半分を占有します。しかし、外掛けフィルターの場合、水槽上部には照明を配置するスペースが十分にあります。
外掛けフィルターのデメリット
外掛けフィルターのデメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- ろ過能力が低い:小型のフィルターであるため、どうしてもろ過能力が低くなります。
- 落水音がする:ろ過された水をフィルターから落とす構造であるため、落水音がします。しかし、水位を上げておけばそこまで気にする必要はないかと思います。(上部フィルターと同じ)
- 小型水槽にしか使えない:45cm以下の小型水槽までにしか対応していない点があります。
外掛けフィルターの総合評価
- 価格:★★★
- ろ過:★☆☆
- 騒音:★★☆
- 見栄:★★☆
- メンテナンス:★★★
- 水槽サイズ:45cm以下
外部フィルター
外部フィルターは水槽に設置するものではなく、水槽の横や下に配置し、ホースを通してろ過する装置になります。
アクアリウム初心者を脱した方は、外部フィルターを1つは持っているのではないでしょうか。
というぐらい、アクアリウムには必須のアイテムになっております。
外部フィルターのメリット
外部フィルターのメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- 水槽の上部を占有しない:上部フィルターの場合、水槽の半分を占有します。しかし、外掛けフィルターの場合、水槽上部には照明を配置するスペースが十分にあります。
- 静か:他のフィルターと比べて、圧倒的に静かです。寝室においても気になりません。
- 見栄えが良い:水槽の中や上や横に取り付けるものではないため、水槽のレイアウトの邪魔をしません。なので、レイアウトにこだわりたい場合にはお勧めです。
- ろ過能力が高い:ろ過をするための、ろ材をたくさん入れることができるため、ろ過能力が高くなります。
外部フィルターのデメリット
外部フィルターのデメリットとしては次のようなものが挙げられます。
- 値段が高い:購入に1万円程度かかるため少しハードルが高くなります。
- 設定スペースが必要:水槽に取り付けないため、別途スペースを準備する必要性があります。
- メンテナンスが手間:外部フィルターの場合、中を開けてすべて取り外して、フィルター等を交換する必要があり、少しメンテナンスが手間になります。
外部フィルターの総合評価
- 価格:★★☆
- ろ過:★★★
- 騒音:★★★
- 見栄:★★★
- メンテナンス:★★☆
- 水槽サイズ:全サイズ
最後に
いかがだったでしょうか。
フィルターといっても色々な種類のものがあります。
ご自分のニーズに適したフィルターを選んで、大切なお魚が快適に住める環境を作ってあげてくださいね。
金魚の正しい飼い方について、「金魚の飼い方を初心者向けに簡単に解説します!!」にまとめているので合わせてどうぞ~!!
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