【株式投資初心者】投資指標(自己資本比率・PER・PBR・等)について詳しく解説します。

投資指標 投資初心者
クマスケ
クマスケ

株の勉強を始めたんだけど、色々難しい言葉があってよくわからないよ><

クマ子
クマ子

自己資本比率?PER?PBR?

何が何だかさっぱりね><

今回は、株式投資の勉強を進めていくうえで避けては通れない、投資指標について詳しく解説していきます。

私も株式投資を始める5年ほど前までは、それぞれ理解するのが大変でしたが、今では重要な指標として利用しています。

今回ご紹介する指標は、一般的で株をする人なら知っていて当然の内容になります。丁寧に解説していきますので、諦めずに最後まで読んでくださいね!

きっとこれからの株式投資をしていく上での重要な学びになりますよ!

投資指標の種類

 今回ご紹介する投資指標は次の7点になります。
それぞれについて、次の章から詳しく解説していきますね。

今回ご紹介する投資指標!!
・配当利回り
・配当性向
・自己資本比率
・PER
・PBR
・ROA
・ROE

配当利回り

配当利回りとは、株式投資の株価に対する年間配当金額の割合を指します。

配当利回り(%) = 1株当たりの年間配当÷株価×100
購入株価300,000円、配当10,000円の配当利回りは、次の通り3.33%となります。
10,000円÷300,000円×100=3.33%

配当金生活を夢見る場合は、こちらの指標が重要になってきます。とはいえ、会社の業績や株価によって配当利回りは毎回変化していきますので注意が必要です。

配当性向

配当性向とは、年間の純利益からどれだけ株主に配当するかという割合のことを指します。 

配当性向(%) = 1株当たりの年間配当÷1株当たりの当期純利益×100
1株利益400円、1株配当100円の配当性向は、次の通り25%となります。
100円÷400円×100=25%

配当性向の高い会社は株主へ多く還元していると言えます。ただし、無理をした配当性向である場合、会社の業績を圧迫してしまうので無理をしない範囲で配当性向が高い企業が安心と言えるでしょう。

また、配当性向が低い会社は株主軽視と捉えることもできますが、中小企業等の成長企業は企業自身への投資(工場の拡大等)をすることで企業価値向上を目指すこともあります。そのため、低配当性向が一概に悪いと判断することはできません。

自己資本比率

自己資本比率とは、返済不要(負債は要返済)の自己資本が総資産に占める割合のことを指します。

自己資本比率(%) = 自己資本÷総資産×100

自己資本比率が低い会社は返済が必要な負債が多いことになるので、不安定な会社経営となります。逆に、自己資本比率が高い会社は、負債が少ないことから、リーマンショック等の株式暴落が起きても復活できる可能性が高い企業と言えるでしょう。

PER(株価収益率)

PER(Price Earnings Ratio)とは、株価が1株純利益(予想)の何倍買われているか、収益に対して割高 or 割安を判断する指標となります。

PER(倍) = 株価÷1株当たり純利益(EPS)
1株利益300円、株価6,000円の PERは、次の通り20倍となります。
6,000円÷300円=20倍

一般的に利益成長の高い会社ほど、PERは高くても買われる傾向にあります。しかし、PERが何倍だから良い・悪いといった絶対基準はなく、業種によってPERの水準は異なります。一般的には、同業種間、経営内容の似ている企業間での比較に用いる指標となります。
※ 絶対的な基準はありませんが、15~20倍が一般的です。

PBR(株価純資産倍率)

PBR(Price Book-value Ratio)とは、株価が1株純資産(会社の全資産を売却した場合に株主が1株につき手にする金額)の何倍買われているか、資産に対して割高 or 割安を判断する指標となります。

PBR(倍) = 株価÷1株当たり純資産(BPS)
1株純資産3,000円、株価2,400円の PBRは、次の通り0.8倍となります。
2,400円÷3,000円=0.8倍

一般的にはPBR1倍の場合が株価と企業の解散価値とが同じであることを示すため、1倍未満(株価<1株純資産)であれば割安と判断することができます。

ROA(総資本利益率)

ROA(Return On Assets)とは、企業全体の経営効率を測る指標のひとつで、資本の利用によって、どれだけの利益をあげることができたかを示す指標となります。

ROA(%) = 当期純利益÷総資本×100

ROAは、計算された比率が良いのか悪いのかは単独では判断できません。同業種間、経営内容の似ている企業間での比較に用いる指標となります。

ROE(自己資本利益率)

ROE(Return On Equity)とは、株主が拠出した自己資本を用いて企業が株主のためにどれだけの利益をあげたか、つまり株主としての投資効率を測る指標となります。 

ROE(%) = 当期純利益÷自己資本×100

一般的には ROE15%前後以上であれば投資効率が良いとみることができます。尚、ROEは単年度だけで判断するものではなく、継続的な推移が重要です。継続的に高ROEを維持する会社であれば株価は堅実に上昇し、ROEが高い水準に向けて継続的に上昇する会社であれば株価が大きく値上がりする可能性が高いと言えます。

最後に

いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した投資指標については、一般的なものばかりです。
これらの指標を全て使って投資判断する必要がないこともありますが、株式投資をする上での基本ルールのようなものになります。

まずは、このルールをきちんと理解した上で、様々な手法に挑戦するのが良いのではないでしょうか。

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