【金魚】塩浴のやり方(塩の種類・濃度・水替え・エサ・期間)を解説します!

塩浴 金魚
クマスケ
クマスケ

家で飼っている金魚の元気が無くなってきたよ><

クマ子
クマ子

治療してあげたいけど、どうしたらいいのかしら。。。

金魚を飼育していると、どうしても病気にかかってしまったり、元気が無くなるお魚がでてきてしまいます。
治療してあげたいけどどうしたらいいのか分からないときは、塩浴による自然治癒での回復法というものがあります。

本記事では、塩浴が自然治癒に良いとされている理由と、塩浴のやり方を紹介していきます。

弱った金魚を治療したいけど、塩浴で本当に良いのか不安な方や、塩浴のやり方を詳しく知りたい方は、記事を最後まで読んで正しく塩浴をしてあげてくださいね。

私は金魚の飼育を5年程度しているため、基本的な飼育の知識は身についているので、ためになる情報を提供することができると考えています♪

塩浴が自然治癒に良いとされている理由

塩浴とは、病気等で弱っている金魚を塩水で泳がせることで、病気が回復すると言われる方法となります。

クマスケ
クマスケ

金魚を塩水で泳がせると、どうして元気になるの!?

はい、解説していきます!!

実は、金魚にとって普段の水(淡水)は浸透圧により負担がかかっている状態となります。
そのため、この浸透圧を無くしてあげることで負担を減らすという方法です。

クマ子
クマ子

浸透圧??

難しくて良く分からないわ><

これから詳しく解説していきますね!!

浸透圧とは

ここでは浸透圧について説明します。

まず初めに、金魚の体の塩分濃度は0.5%程度であると言われています。

一方、普段の水(淡水)は塩分濃度0%です。

すると、金魚の体と水との間に塩分濃度の差(浸透圧)ができてしまします。

この差(浸透圧)によって、金魚の体には常に水中の水が入ってきます。当然水を入れ続けることはできないので、不要な分は体から排出します。この排出をおこなうことに体力を使っているため負担がかかるという仕組みです。

浸透圧と体の負担のイメージは下の図の通りです。

浸透圧があると負担がかかり、浸透圧がないと金魚の体に負担がかからない。

元気な体の時は、浸透圧があっても全く問題がないのですが、弱っているときにはこの浸透圧ですら体に負担を与えます。

このような負担を無くすために、金魚の塩分濃度と水槽の水の濃度を合わせることで負担を減らしてあげるのが、塩浴になります。

なので、塩浴自体が金魚を治療しているわけではなく、金魚の自然治癒力を高めてあげて、自力で回復しやすくサポートしてあげるイメージとなります。

塩浴のやり方

これまでの説明で、塩浴をすることで金魚の体の負担を減らせることを解説しました。

ここからは、具体的な塩浴のやり方を説明していきます。

塩の種類

クマスケ
クマスケ

塩浴をするためには、塩が必要なんだよね?

クマ子
クマ子

普段のお料理に使っている塩で良いのかしら??

はい、基本的には通常の塩で問題ありません。

私は、伯方の塩を使っています。

しかし、最近では金魚用の塩といった便利なものが販売されているため、こちらを用いたほうがより安心かもしれないですね。

金魚用の塩は、一気に塩が溶けてしまわないように、大きめの粒に加工されているようです。
そのため、塩分濃度の急激な変化を抑えることができます!

塩浴の濃度

塩浴するための濃度ですが、金魚の塩分濃度と等しく0.5%程度が良いとされています。

下の表を参考に、投入する塩の量を計測して準備します。

塩浴が苦手な個体もありますので、少しずつ塩を加えていくのが良いでしょう。

水量 塩分濃度
0.1% 0.3% 0.5%
1L 1g 3g 5g
10L 10g 30g 50g
50L 50g 150g 250g
クマスケ
クマスケ

大さじ1杯は、15gだよ!!

塩浴の容器

塩の種類、塩の分量が決まったので、ここからは塩を入れていきます。

塩浴をするときは、必ず今飼育している水槽以外の容器でおこなってください。

飼育水槽に塩を入れてしまうと、バクテリアが死んでしまいます。
作り上げてきた水槽の良い環境が崩れてしまうので、塩浴はほかの水槽でおこなうこようにしましょう!!

【追記】
塩浴の場合、バクテリアが極端に減ることはないとも言われているようです。短期間であれば、飼育水槽のままで塩浴することも可能です。(水草は枯れます)

塩の入れ方と金魚の移動

塩浴

塩浴用の容器が準備出来たら、そこに飼育水を半分程度入れます。その後、塩浴をする金魚を移動させます。金魚を移動させた後は、ゆっくりとカルキを抜いた新しい水を入れていき、水槽の水を増やします。

塩浴用の水槽の水がたまったら、次は塩をゆっくりと入れていきます。
まずは0.1%程度になる量の塩を入れていきます。金魚の様子を見ながら徐々に、0.5%まで濃度を上げていきましょう。

金魚はとても弱っているので、ヒーター、ろ過(ぶくぶく)は必ず入れて良い水槽環境を保ってあげましょう!!

水替え

ろ過(ぶくぶく)を入れても、塩があるのでバクテリアが住めない環境となるので、水質はどんどん悪化していきます。

塩浴中は、2日に1回、水槽半分程度の水を入れ替えるようにします。水を入れ替える際にも、0.5%の濃度の塩水を入れて上げるようにしてくださいね。

塩浴中のエサ

塩浴中にエサは絶対に与えないでください。

エサを水槽にいれることで、水質の悪化が早まり金魚に悪影響を与えます。

また、エサを与えることで金魚はエサの消化にエネルギーを使うことになり、体力回復の妨げになってしまいます。

エサを与えないと少し可哀そうに感じますが、2週間程度ならエサを与えなくても問題ありません。金魚のためにも、エサをあげるのはぐっと耐えてくださいね。

クマスケ
クマスケ

エサは塩浴が終わってからだね!!

治療完了

塩浴をして、1週間ほどすれば元気な姿になっているのではないでしょうか。
その後は、塩分濃度を徐々に減らしていって、水合わせを行い、元の水槽に戻してあげましょう!!

最後に

いかがだったでしょうか。

塩浴をすることで、金魚の自然治癒力が向上することが分かっていただけたのではないでしょうか。
人間でも同じですが、薬を使わずに治療出来たほうが良いですよね。
症状によっても治療法は異なりますが、まずは金魚の治療法の王道である塩浴をマスターしてあげてくださいね。

金魚の正しい飼い方について、「金魚の飼い方を初心者向けに簡単に解説します!!」にまとめているので合わせてどうぞ~!!

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